ホスピタリティが発揮された商品やサービス、その他を紹介しています。

 1.身体機能を補助する、またはカバーする商品

 2.医療

 3.食品

 4.自動車、交通

 5.店舗

 6.教育

 7.企業姿勢 

1.身体機能を補助する、またはカバーする商品

 

 入浴着

 

 

平成27年5月30日 読売新聞の気流に掲載されたものを転載いたします。 

  ◇温泉楽しめる「入浴着」 主婦  66(神奈川県)

 

 先日訪れた長野県の日帰り温泉施設で、乳がんの手術などの痕が人目に触れないよう着用する「入浴着」を無料で貸し出していた。乳がんで手術した友人が以前、人の視線が気になって温泉に行けない、と言っていたことを思い出し、使用感や着用してみて不便なことがないか確かめようと、入浴着を着て入浴してみた。 

 水着のような圧迫感はなく、ゆったりと着用できた。浴場で会った9人に説明したところ、入浴着を知っていた人は誰もいなかったが、「そういうものが、あるといいですね」といった声が多く、うれしかった。 

 皆に知ってもらうことで、手術した人がためらうことなく、入浴を楽しめたらいいと思う。乳がん検診などの機会に入浴着を紹介し、理解を広めてはどうだろうか 

 

投稿欄の内容にある通り、乳がんなどの手術痕が目立たないようにするためのカバーのようなものです。病に打ち勝ったのに、復帰後社会から冷たい仕打ちに遭うのはつらいものです。

 

このようなユニバーサルな商品は増えていくと思われます。販売量は多いとは言えませんが社会から反発されることはないはずです。

宿泊業界では現在貸出しするリゾートホテルなどが増えています。北海道のリゾート施設「鶴雅グループ」など、HPで積極的に打ち出しているところもあります。企業姿勢を打出し、それ以外の旅行者へのPR効果を高めるにはよい戦略といえましょう。


ANA 樹脂製車いす

 

この車いすはANA(全日本空輸)の要請で、岐阜県養老町の車いすメーカー株式会社松永製作所が作成したものです。

 

従来空港の金属探知機では、普通の車いすは本人が金属物を身に着けていなくとも反応し、検査が必要でした。

しかしこの車いすは樹脂でできており反応しないのです。これにより身障者への無用な検査がなくなり、搭乗手続きが健常者並ににスムースになります。

樹脂製ということもあり開発に苦労もあったようですが、さすが専門メーカー見事にその要求にこたえたようです。

 

しかしまず立ち上がったANAさんを称賛したいと思います。ホスピタリティあふれる企業姿勢は従来から注目しておりました。今後の歩みに注目します。


トレイル社のうららかGPSウォーク

 

今回はトレイル(兵庫県神戸市)という会社をホスピタリティあふれる企業として紹介いたします。

同社は高齢者向けケア・リハビリシューズ専門会社です。

 

このたびかかとの部分にGPS機器を内蔵した靴を、リハビリ用として発売しました。

 

ここまで読まれてピンと来る人があったとおもいます。そうです、これは認知症の方が家族が知らない間に外に出てしまった時などに追跡できるのです!

 

この靴はグッドデザイン賞も受賞しました。私の認識だと👍グッドデザイン賞というのは、なんとなく洗練された未来的なデザイン商品が受賞するものとばかり思っていましたが、こういうものも受賞対象になるんですね。

 

これで家族が寝静まった後に万が一出掛けられたとしても、何とか探し出せるでしょう。ケアをする家族の肉体的、精神的負担も軽減できるというものです。

こちらの経営者さんは神戸大震災を経験した方とのことで、ご両親にはいてもらいたかったそうですが、間に合わなかったそうです。そのような強い思いがグッドデザイン賞まで受賞する、素晴らしい商品になったのでしょう。

 

同社のHPhttp://www.uraraca.net/rehabili-shoes/gps-walk.html


エービーシー商会 ラピードホスピタリティーカウンター

 

エービーシー商会のラピードホスピタリティーカウンターを取り上げます。

 

株式会社エービーシー商会は昭和22年創業の、デザインコンシャスなインテリア建材を多く販売している会社です。輸入品も取り扱っています。
今回、同社のホームページへメールで問い合わせたところ、なんと直接本社の担当の方から電話をいただきました。
まずネーミングですが、車いすの方や病院で使われることを前提にしたユニバーサルデザインであること。
また、もてなす(ホスピタリティ)ということと、病院(ホスピタル)などで使われるということで、この名前になったということでした。

写真をご覧いただいても、優美で人にやさしいデザインということがわかります。
洗面台の下が開放的なのは、車椅子の方が入りやすくするためだそうです。
このようにまず考え方(コンセプト)から入ると、おのずと形や機能がスムースに洗練されてきます。

後日談ですが、仙台の営業所の方もわざわざ説明にお越しいただき恐縮しました。みなさん、優しさいっぱいの方ばかりでした。


象印 i-POT

 

象印マホービンのi-POT(アイポット)です。          

これは底部にインターネットへの発信機が組み込まれ、遠くにいても使用状況が契約者にメールで知らされ、結果的に使用者の様子がわかるという優れモノです。つまり発信機とメール(インターネット)と、もちろんマホービンとの組み合わせが、新たな商品価値を生み出しました。 


 
どういう状況でこの価値が発揮されるかというと、例えば理由があって一緒に住めない年老いたご両親にプレゼントし使ってもらえば、それだけでお互い繋がっていることが実感できるわけです。
 
とてもホスピタリティにあふれた商品だと言えます。

2.医 療

ニチバン チューシャバンTM SPサイズ/MPサイズ

 

皆さんも注射されたことはあると思います。 

 

さてその注射ですが注射針を抜いた後に止血しなければなりません。

 

大昔はガーゼみたいなものを渡されて、しばらく自分で押さえていたものです。 

 

しかし今はご存知のようにそれ専用の小型絆創膏のようなものを貼ってくれます。

 

このあいだそれを何気なく見たら、ちょっとした工夫がしてありました。 

それは端っこがちょっと皮膚から浮いているのです。

 

こうすると血が止まってからはがす時はがれやすいですね。

 

感心しました。

 

個人的に私は以前から壁などにポスターを張るなどの際、このようにセロテープの端っこを少し折ってきました。

 

しかし商品に生かされているのを見るのは初めてでした。

 

世の中には採用した方が良いちょっとした工夫があふれていると思うのです。

 

しかしそれを実際の商品に取り入れるというのは、ありそうであまりありません。

 

調べてみると、ニチバンという会社だそうです。なかなかいいですね。

 

同社のホームページには

 

  ニチバンは、

  人をいたわるやさしい技術と

  地球をまもるやさしい技術で

  新たな価値を創り出します。

  FOR BETTER BEING

  いつも笑顔でいたから-ニチバン

 

と「やさしい」を2回も使っています。ポリシーが形になるんですね。

 

このように従来の商品にホスピタリティを加えることで、さらに商品価値を高めることができるいい例だと思います。


 

  「電子版母子手帳」

 

これは正確には商品といえませんがスマートフォンなどの技術と組み合わせて、文字通りスマートでホスピタリティあふれるサービスに仕上がっています。

読売新聞からの抜粋です(2015年8月28日)

 

「電子版母子手帳」広がる 体重グラフ化や「予防接種」通知

 

201582830

千葉県柏市の電子母子手帳では、市民向けに「もく浴の方法」などの動画がある

 

 ◇自治体、企業がサービス

 赤ちゃんの体重などをパソコンやスマートフォンから入力して記録する、電子版の母子手帳の利用が広がっている。体重の変化をグラフにしたり、予防接種の時期を知らせたりする機能もあり、スマホを使い慣れた親には便利だ。記録をなくす心配が少ないのも心強い。

 母子手帳は「母子健康手帳」の通称で、母子保健法により、妊娠を届け出た女性に自治体が交付することが義務づけられている。電子版は法律に基づくものではなく、一部の自治体や企業がサービスとして提供している。紙の母子手帳の代替版ではない。一部の機能を除き、無料で誰でも利用できる。

 千葉県柏市は今年4月、インターネットによる「電子母子手帳」のサービスを始めた。実証実験中の現在は約360人が利用する。

 妊娠中の体重記録や子どもの成長記録のほか、育児の情報配信、予防接種の通知などの機能がある。市民であれば、もく浴の方法などを紹介する動画も閲覧できる。

 

データは市側がサーバーに保管しており、利用者がスマホを紛失してもデータ自体は消えない。実名でなくニックネームで利用できる。ニックネームと子どもの体重などのデータは暗号化した上で別々の場所に保管しており、どちらかが流出しても誰のデータかわからないようにするなど、情報管理にも気を配る。

 

 7月に次男を出産した東京都内の主婦(31)は、NTT東日本関東病院のアプリ「妊婦手帳」を出産前から利用。「体重を入力するとグラフができるし、信頼できる情報が届くから本当に便利」と話した。

 

 電子版母子手帳が注目されるきっかけは、東日本大震災で母子手帳をなくすケースが相次いだことだ。

 

 岩手県には、県内の医療機関や市町村が妊婦の健診結果などを共有するネットワークシステムがある。母子手帳をなくした母親に、自治体がデータを引き出して再発行できたことで、健診結果を電子データで保管すると便利だとの考えが広がった。

 

 ただ、電子版には標準的な書式や各サービスの互換性はない。日本産婦人科医会などは委員会を作り、標準書式作成を進めている。

 

千葉県柏市の電子母子手帳では、市民向けに「もく浴の方法」などの動画がある

 

 委員の一人で母子愛育会総合母子保健センター所長の中林正雄さんは、「出生時の体重や接種済みの予防接種の種類などは、成長した後の健康管理にも必要だ。紙の手帳に加え電子データでも保管しておけば、医者にかかるときなどにいつでもデータを使える」と話している。

 

     ◆

 

 ◇健康管理や治療の助け

 

 【母子手帳とは】太平洋戦争中の1942年に作られた「妊産婦手帳」が原型。妊娠の証明書代わりになり、配給が手厚くなった。65年に母子保健法が制定され、現在の形となった。

 

 子どもの体重、受けた予防接種の種類の記入欄といった基本的な様式は省令などで決まっている。自治体によっては、育児の注意点など独自の情報を盛り込んでいる。

 

 妊婦や乳幼児は急激に健康状態が悪化することがあるため、健康管理に役立つ。子どもが成長した後も、病気になった際、正常分娩(ぶんべん)だったかどうかや予防接種の有無などは治療の参考になる。

 


夫婦産後手帳

 

 書籍です。 これは埼玉県所沢の㈱アイナロハという会社が発行している 「夫婦(めおと)産後手帳」という本です。 新聞の記事で知りました。 読み物ではなく、使うものですね。

妊娠したら通常は母子手帳でしょうが、 これは夫婦と冠がついています。 文字通り夫婦で妊娠出産に向き合う本です。

  例えばこの本では「話愛」(夫婦の話し合いのこと)、 「孤育て」(夫の協力が得られない育児)などのユニークな呼び名もあって、 若いご夫婦には本当に使える本だと思えました。

  びっくりしたのは、 あるお母さんが帝王切開で出産した事を後悔して落ち込んでるのに、 ご主人が「母子共に健康が一番」の一点張りで 気持ちを受け止めてくれなかったと語っているところです。 産道からの出産でなかったことの喪失感というのは、本当に男性では分からない感覚で、 そんなことを知る意味でも貴重な本となるでしょう。

3.食品

タリーズコーヒー ホスピタリティブレンド

 

アスクルが取り扱っている、ホスピタリティの名前を冠したレギュラーコーヒーをご紹介いたします。

このアスクルという会社ですが、文具用品メーカーのプラスが作った事務用品のネット直販会社です。
ただ、今ではその取扱い品目も生活雑貨やオフィス家具、食品医療介護用品など、多岐にわたっています。

このアスクルという会社は、幾多の変遷を経て現在の形になったようで、このストーリーだけでも調べる価値があるよう です。
また直販とはいうものの、決済機能は地元の販売店が有し、本部はカタログの準備、受注発送作業などの管理機能と役割を分けています。

さて肝心の商品ですが、名前を「ホスピタリティブレンド」といいます。
メーカーはタリーズジャパンという会社です。
問い合わせたところアスクルさん向けに開発した商品だそうです。
一番聞きたかったネーミングの由来ですが、「オフィスでそれぞれの企業様がお客様をおもてなしされる際に適したコーヒーということで、ホスピタリティブレンドという商品名を付けました」とのことでした。

ユーザーレビューも「香りも良く、本当に美味しくて癒されます。自宅用にも買っているほどです」とおおむね好評のようです。

私も一つ注文し、家で試飲しました。
香りやコク、酸味のバランスがよく、非常に飲みやすかったです。


ボイスケアのど飴

 

のど飴で有名な企業にカンロ株式会社さんがあります。創業は大正元年(1912年)で今年で103年を迎える老舗メーカーです。ホームページをチェックすると商品数も88と、かなり多く取り揃えています。私もたびたびお世話になっています。

 

その中で今回取り上げるのは「ボイスケアのど飴」という商品です。商品開発ストーリーはボイスケアのど飴|カンロ株式会社に詳しく掲載されています。

 

そもそものどを使って話したりすることは誰しもが行っていることで、特に特殊でも何でもありません。しかしのどを使うことそのものを仕事としている人は割合から言えば少ないといえるでしょう。この、ありそうでなかった部分に光を当てたのが本商品といえます。口に含むと最初ミント系(?)のさわやかな感じが口の中に広がり、次にほんのりとした甘さがのどに優しくしみこむような感じがします。先ほども記したように数としては多くない市場に、専門企業として手を差し伸べるプライドを感じます。その心意気がホスピタリティの考えと共鳴します。


日本ハム 4枚入りスライスロースハム

 

長いのですが、読売新聞平成24年10月30日 「気流」欄より転載させていただきます。

週四日のパート勤務をしています。
子供たちは塾に部活、遊びで家を空けがちになり、夫は仕事で多忙の日々です。以前のように家族全員で食卓を囲む回数も少なくなり、夫や子供のために何度も食事を用意するのに疲れていました。

そんなある日、台所でスライスハムを一枚ずつ器に盛りつけていた時のことです。最後の1枚を手に取ると、パックの底に「いつも、誰かのために食事をつくるあなた…。本当に、立派です」というメッセージを見つけました。

ハムの製造会社が パックに印字したものでしたが、思わず「見ていてくれてありがとう」と声に出してしまいました。

この粋なアイデアを考えついたのは父親世代の社員だろうか、または若い社員だろうかなどと思いを巡らせて、その日は一日中、温かい気持ちになりました。

私はこの投書を読み該当の商品を調べてみました。
それは日本ハムの四枚入りスライスロースハムでした。
この投書を見ればかなりの人がこの商品に興味を持ち、さらに購入に至る人も出てくるでしょう。
小欄で何度も述べているように、ホスピタリティは現行商品の改良はもちろん、新商品開発にも大変有効です。

 


バター

 

みなさんの中には朝はパンとコーヒーにかぎる、という方は多いと思います。
この場合匂いが重要な役目を果たしています。
トーストのバター(またはマーガリン)の匂い。これだけでパブロフの犬状態になり、食卓へと自然に足が向きます。

しかし、このバターを塗るときなかなかうまくいかない方はいらっしゃいませんか。固くてバターナイフでなかなか取れないし、またパンにもキレイかつスムースに塗れない。

しかし最近知ったんですが、チューブタイプが出回っているんです。
やはり同じようなことで苦労している方がいらしたんですね。これは植物油脂も含まれていて、健康にもいいし、値段も安く抑えられています。
(ご家庭の主婦の方々は、何をいまさらとおっしゃるかも知れませんが・・・)
このように最新技術を使い、さらに使う人の身になって商品化がはかれることこそ、ホスピタリティの効用のひとつですね。

4.自動車、交通

ニッサン GT-R

 

ニッサンGT-Rです。


日本の車は時速180キロメートルになると自動的にリミッターがかかり、それ以上スピードを出せなくなります。

しかしニッサンGT-Rは違います。
日本全国にある自動車サーキットや各メーカーで所有しているテストコースなどでは、好きなだけスピードが出せます。 

仕組みは車載のコンピューターとこれに連動したGPSが、現在地を事前に設定した先に述べた場所だと判断すると、スピードリミッターを自動で解除するのです。
ドライバーは何の苦労もいりません。

このような車を購入した方にはうれしい機構です。科学の進歩に心遣いがプラスされた、私はホスピタリティにあふれた商品だと思います。


ニッサンGT-R Ⅱ

 

以前にニッサンGTーRを取り上げました。
理由は先端テクノロジーを使い、サーキットなど法定速度にとらわれない特定の場所で、おもいっきりスピードが出せる機構を搭載したからでした。

この度2013年型が発売されたので、公式ホームページを見てみました。
そうしましたらホスピタリティ(おもてなしの心)が正面切って取り上げられておりました。
そこには「すべてはお客様の感動のために」とメインコピーが添えられていました。

続けて「GTーRの中心には常にこのおもてなしの心がある。
それがパフォーマンスや品質をここまで高めたことにとどまらず、エゴイスト(高級仕様)やフォートラックパック(サーキット仕様)を生み、オーナーロイヤリティプラン(バージョンアップ設定)など画期的なサービスを生み出してきた。」とあります。

日本の主要な産業のひとつである自動車メーカーでも、このホスピタリティのスピリッツを基に製品を生産し、販売しているのですね。


プジョー 206

 

写真はプジョー206、マイナーチェンジ後の2世代目です。
この車はデザインに惹かれて購入する方が多いと聞きます。

なんでもそうだと思いますが、デザインが良いと中身もそれにつられて良くなると信じています。
デザインが出来、それが優れていると当然基本性能もいいものを作りたくなるのが人情です。

さてこの車に乗ってみて感心したことがあります。それはワイパーの動作です。
雨中フロントワイパーを通常速度にして交差点などで停止すると、自動で間欠になります。
また車庫入れなどでバックした際も、リヤワイパーが同じく自動で作動します。

いずれも外国製にしては気が利いています。2~3の国産車ディーラーに問い合わせたところ、そのような機能は無いとのことでした。これも一種の心遣いですね。


踏 切

 

写真は踏切です。どこにでもある普通の踏切りです。
実はこの踏切、目で見て分かるようなことではなく、音にその 秘密があります。

踏切が警報を鳴らすときは、もちろん電車が接近しているときです。
接近してくると警報を鳴らしつつ、バーが降りてきます。
そうすると車や人がバーの前止まります。

今まではこの後も同じ音量で警報音が鳴ってました。
しかし最近はこの状態の時、音量が小さくなるのです。
なぜでしょうか。

これは近隣の方達への配慮です。
技術で音の大きい時間を短くするシステムをつくりあげ、JRに提案したものと思われます。
メーカーとしてホスピタリティを加味し、新たな商品として提案した結果が実った いい例ですね。


横断歩道

 

今年も冬がやってきました。被災地の皆さんも、十分な対策で乗り切ってほしいと思います。

さて仙台の雪は湿り気のある雪が多いように思います。
降っては溶けで、そのたびに交差点付近では水たまりが出来、大変な思いを毎回繰り返してきたのは皆さんもご承知だと思います。

でも最近はその水たまりもできにくくなり、歩きやすくなってきたと思いませんか。
これは縦のラインをやめて横のラインだけにしているためです。
いつものように施工業者側のアイディアだと思い取材しましたら、どうも違うようでした。考えてみれば法規なので、民間で提案するわけはないですね。

でも警察の仕事にしては(失礼)、気が利いていると思います。
いつも住民の安全安心を考えてくれている結果の一つです。


アクサダイレクト(損害保険)のアクサダイレクトナビ

 

皆さんの中に不幸にも交通事故を経験した方はいらっしゃいますか。

そのような経験を持つ方は、思い出すのもイヤだとおっしゃるでしょう。 

 

交通事故は突然起こります。そして初めての場合、冷静な行動を取れる方が何割おりますでしょうか 

 

そのような場合を想定したサービスが、自動車保険大手であるアクサダイレクトの無料のスマートフォンアプリ「アクサダイレクトナビです。 

 

これはアクサダイレクトの自動車保険に入ると同時についてくるサービスです。

事故の際、あらかじめダウンロードしてあるアクサダイレクトナビを開いて必要な項目、たとえば救急要請などをタップすると自動的につながるという仕組みになっています。

 

スゴイのは保険会社(アクサダイレクト)の項目をタップすると、通話ができるのはもちろんのこと、同時に事故現場の位置情報までGPSにより自動で伝えることができるということです。これにより不慣れな土地でも、速やかにロードサービスなどが受けられます。

 

事故で気が動転している人にとって、本当に助かるサービスです。 

 

このGPSと連動したサービスは、以前認知症患者用の靴でもご案内したことがあります。靴のかかとに装着した発信機で、徘徊中の認知症患者を容易に探し出せる仕組みです。 

 

どちらも緊急時や困っている時に非常に役に立ちます。 

 

このように最先端のテクノロジーとホスピタリティを融合させ、困っている人や必要とされている部分へサービスを提供していくことは、これからもますます発展していくものと思われます。

5.店舗

台原ヘルスマート薬局

 
 仙台市青葉区台原にある台原ヘルスマート薬局(調剤薬局)さんです。従来の薬局さんと言うとなんとなく病院の窓口と変わらず、事務的な雰囲気がありました。

しかしここではまず外観からして違います。瀟洒なカフェのようです。
トイレも一流のホテル並みに広く清潔です。薬局内にはドリンクマシーンも完備しており、コーヒーから緑茶まで取り揃えています。実際に喫茶店と間違えて入ってくる方もあるということです。

しかしこの薬局の素晴らしいところはその接客です。
なにしろ開局の際には専門のセミナーを受けたほど、とのことです。
ベテランの薬剤師さんも、患者さんの心に寄り添って親身に接してくれます。

医は仁術といいますが、ホスピタリティにあふれた薬局でした。   


タイヤレスキュー

 

おそらく、ほとんどの方には知られてないお店をご紹介しようと思います。
それは仙台市泉区にあるタイヤレスキューさんです。
 
私はタイヤの減りが内側と外側でかなり違うのに悩んでおりました。
いろいろ調べると、一旦ホイールから外して内外を入れ替える、という方法があるということが分かり、早速ネットで良さそうなところを探し、冒頭のタイヤレスキューさんに行きつきました。

正直外観は、普通の中古タイヤ屋さんです。しかし一歩中に足を踏み入れると、タイヤやホイールが実に整然と陳列してあります。
それは機械や工具も同様です。私は許可をもらって店内の奥の方まで見せていただきましたが、どこまで行ってもとてもきちんとしておりました。

お客さまを迎えるクリンリネスがきちんと実行されており、作業中も本当に気持ち良く待たせていただきました。
最後にはジュースまでいただきました。

また働いている方も社長さんよりご年配の方ばかりで、話しぶりから察すると年上の従業員さんと上手にお付き合いされている様子がわかり、この点でも温かく良い印象を受けました。


米国ニューヨーク発の高級ハンバーガーチェーン「シェイクシャック」(Shake Shack

 

都内に現在3店舗を展開しているいわゆるハンバーガーチェーン店ですが、高級路線を目指しているとのことです。この会社のCEOであるダニー・マイヤー氏は成功の秘けつを以下のように語っています。

A.「自分たちの文化や方法を押し付けるのではなく、その土地その土地のやり方を学び、コミュニティーと一体化することです。それが東京でも受け入れられたことで成果に結び付いたのではないでしょうか。」

B.「一つ一つのハンバーガーがもっとおいしくなるように、常に努力しています。しかし、それ以上に顧客へのホスピタリティが大切だと考えています。東京には飲食店が数え切れないほどあり、その中で選ばれるためには、単にお金と食べ物のやり取りだけでなく、心地良い空間が提供されて、顧客が気持ち良くなるようなホスピタリティが大事です。食べ物はあくまでも付録みたいなものだと思っています。」

C.「シェイクシャックの成功のレシピは2つだけです。49%はおいしい食べ物を提供すること、51%はホスピタリティ。この2つを合わせて常に100点満点を目指しています。いくら優れたサービスを提供しても食べ物がおいしくなければ、そこに顧客は来ません。ただし、食べ物がおいしくても、店にホスピタリティがなければ、顧客が心地良くなるとは限りません。その両立が重要であり、常に100%でなくてはならないのです。

D.「従業員へのホスピタリティも欠いてはならない」

従業員同士で仲が悪いのに、どうしてお客様の前で笑顔が出ますでしょうか。ホスピタリティの根本は飲食店での接遇に限ったものでなく、ひととしてどう歓待するかという考え方がベースです。ですから客がどうだとか従業員がどうだとかという区別はありません。この考え方を推し進めると、お客様は神様ではなく接遇スタッフと同等というスピリッツにもつながります。そうするとストレスの発生も少なくなり、現場の接遇にも好影響をあたえます。(ストレスは、相手との段差が広ければ広いほど発生しやすくなります)接遇ではおもてなしという言葉も使われますが「従業員にもホスピタリティ」という時点で、おもてなしが客への接遇だけに限定する言葉だということが分かります。このようにホスピタリティと料理をほぼ同等の大切さと考え、店を運営するための両輪とらえていることで繁盛しています。願わくもっとこのような店が増えることを期待します。

6.教育

亜細亜大学 経営学部 スポーツホスピタリティコース

 

同大学の案内より

 

ホスピタリティマインドに溢れ、即戦力となる人材育成を目標とし、「スポーツ・ホスピタリティコース」を発進。2016年度よりホスピタリティ・マネジメント学科をリニューアルします。
  
選手をサポートする側の人材を育成するスポーツ・ホスピタリティコース。今回「ひとりで勝てる人なんて、ひとりもいない。」をテーマとした動画「Support is Sport! –たくさんの支え– 」を特設サイトで公開開始しました。http://www.asia-u.ac.jp/sports_hospitality

映像で、選手と共に戦うサポート側の、本気で支える気持ちを表現。スペシャルサイトでは本編とともに、メイキングを公開しています。本動画では、「ひとりで勝てる人なんて、ひとりもいない。」をテーマに実際に戦う選手の背後に、その活躍を支えてくれる大勢の人々がいることを可視化。部活動の女子マネージャーを主役に、選手1名とマネージャー10名の1111の卓球など、裏方的な存在の女子マネージャーが選手と一心同体で戦う様子を表現した。振付師ユニット「左」による指導のもと撮影されたこの映像は、選手と共に戦うサポート側の本気で支える気持ちを巧みに表現。さらにずっと見ているとどことなくダンスのようにも見えてくる不思議な映像となっている。普段はあまり意識しないスポーツ選手を支える「サポート」の人々を是非目撃してみてほしい。

 

この大学では「スポーツ・ホスピタリティコース」という学部を設けて、「スポーツを『する人』と『みる人』のそれぞれを“おもてなし”の心を持って支えるための学業。」と位置付けています。

ホスピタリティを文教の分野に取り入れ、それをスポーツの世界に広げている点で新鮮な感じがいたします。
これからも様々なジャンルでホスピタリティ目線での商品がぞくぞく生まれてくることでしょう

7.企業姿勢

G-mail

 

皆さんは電子メールを仕事や日常生活でお使いのことと思います。
今メールの世界では、Gメールという形式のものが注目されています。

このGメールで感心したことがあります。ある日メールを作成して、送信ボタンをクリックしたら、「ファイルを添付しましたか?」と画面上で問われたのです。

その時は文章の中で添付の文字は使っていましたが、実際添付する必要のない内容でした。

皆さんもメールを送ったり送られたりした中で、添付し忘れたり逆に添付されてなかったりしたことは、一度ならずあると思います。システムはこのミスに対処しているわけです。

今までは操作ミスで青くなったことはあっても、パソコンから優しくされたことなどなかったので、とても感激しました。
これも技術の進歩にホスピタリティが加味された、いい例だと思います。


パナソニック

ホスピタリティあふれる企業としてパナソニックをとりあげます。

皆さんご存知の松下幸之助さんが創業した松下電器産業です。

 

上の2図は本稿を書くきっかけになった出来事で、ホテルの宴会営業マンだった時に経験しました。

メーカーなどが販売店などを集めて会議をする場合、たいてい上席はメーカーが占めます。最初の図です。

しかし松下さんは逆でした。販売店に感謝し、その表れとして次の図のように④の下座に座るのでした。

 

松下さんは一事が万事そうでした。

 

一時業績が悪くなり、社名も松下電器産業からパナソニックに変えました。

 

そして最近徐々にですが、以前の勢いを取り戻してるように感じます。

一例が「Jコンセプト」と呼ばれるシニア向けの商品群です。洗濯物の出し入れをしやすくした洗濯機や、世界最軽量の掃除機などです。

 

これに関連して以下のようなホスピタリティあふれるサ-ビスがあります。

お客様が冷蔵庫を購入すると、お客様の許可をいただいて搬入日まで冷蔵庫を冷やしておくことです。こうするとアイスクリームなどすぐに入れ替えることができます。さすが松下さんだと感心いたします。

 

さらに企業の姿勢が際立つことがあります。

2005年に暖房機の不具合で燃焼事故を起こしたことがありました。この対象機種が全数(!)把握できていないということで、今でもその季節になると新聞テレビなどで世間に呼びかけることです。

今まで何社も、且ついろいろな業種で不祥事があったにもかかわらず、毎年のように事故を思い出させても最後の1台まで突き止めようとするその姿勢・・・

 

ここまでくるとホスピタリティの概念を超えて、商売抜きの哲学という言葉まで頭をよぎるほどです。

この徹底ぶりは、たくまずして他の製品の信頼性にも結び付きます。


積水ハウスのコマーシャルソング

 

家は大きな買い物です。 どこのメーカーにするか、また地元の工務店に注文するかなど、みなさんとても迷うと思います。 そんな時、積水ハウスのあのメロディーが浮かんだら、とりあえず住宅展示場に足を運んで、積水ハウスを見学するでしょう。

 

 積水ハウスのコマーシャルソングを聞いたことのない人は少ないと思います。同社のホームページを見るとその誕生は1970年で、今年でもう43年になるそうです。  

 

大和ハウスが役所広司を起用して映画のワンシーンのようなCM路線を進むのと対照的に、積水ハウスはあくまでも家庭をその中心に据えて、情感に訴えようとしています。

 

 このメロディーは心に残ります。テレビとかで繰り返し流されると、家族っていいもんだな、家っていいもんだなと自然に思えてきます。わずか1オクターブ余りで作られたこの曲は、曲そのものが温かみにあふれています。


商人道

 

2月27日の読売新聞を見ていましたら、ファンでもある挿絵画家、黒井健の展示会が東京の銀座松屋で開催との記事を見つけました。

これは行かずばなるまいと、詳しく聞こうと電話しました。
 つながって係りの方に内容を確認しようとしたら「その展示会は銀座松屋さんのほうです」と言われました。
私はどうも間違えて松坂屋に電話をしたようです。
しかし日程までサラサラと言うところを見ると、あらかじめ情報は持っていたようでした。

このような便宜をするのは、おそらく日頃から私のようなおっちょこちょいが多いためなのでしょう。
同様な例は珍しいことではなく、きわめて日本的な対応と言えるでしょう。

日本人は基本的にホスピタリティ豊かな国民性だと思いますが、このようなところにも発揮されています。


神谷町オープンテラス

 

 こちらは東京都港区虎ノ門にある、梅上山 光明寺という浄土真宗のお寺さんです。一見普通のお寺さんに見えますが、このページで取り上げるには理由があります。

 

 このお寺さんには実は「神谷町オープンテラス」というカフェが併設されているのです(神谷町~とは近くの駅の名前をとったものと思われます)。併設と言うと語弊がありますが、本堂前のテラスにイスやテーブルを設置し、お参りの皆さまにお休みいただいているというのです。平日には憩いの場として近隣のオフィスで働く方々もお昼休みに集まってくつろいでおられるとのことです。飲み物やお菓子も予約という形でいただけます。

 

 設置の目的は、「お寺や仏教を身近に思っていただけたら」「お寺で過ごし、手を合わせる時間があるだけでも気持ちが穏やかに変わることもあるのでは」などが始められた理由のようです。

 

 ユニークなのはそれだけではありません。傾聴といって週の決められた曜日に予約した方に限って、このテラスの責任者であるお坊さんが話を聞いてくださるというのです。静か環境で自分の話すことに耳を傾けてくださる・・・ なんて素敵なおもてなしでしょう。

 

 こちらは商売ではありません。ですのでテラスで供される飲み物やお菓子は無料ですが、寄進や喜捨やお布施という形でいただているようです。(当たり前ですがこれも強制ではないようです)

 

 お寺を身近に感じ心までリフレッシュになるこの試み、素晴らしくホスピタリティにあふれていると思います。

 こちらのHPはhttp://www.komyo.net/kot/です。お近くの方は一度訪ねてみてはいかがでしょう。

 

 


縁側

 こちらは商品とは呼べませんが、ホスピタリティに溢れているので取り上げます。

 

子供のころ母方の実家に行くのが楽しみでした。
そこは茅葺(かやぶき)の曲がり屋で、長手の建物側にはズーッと縁側がつづいていました。

この縁側はとてもいいものだと思います。
梅を干したり洗濯物を広げたり、時には近所の人とお茶と漬物でひと時を過ごす憩いの場所になります。つまり人と人が出会うスペースにもなり、内と外を分けるのではなく接点にもなっているのです。

ホスピタリティも最初は相手を理解したり逆に相手から手を差し伸べられたりして、その後の関係が形作られます。
そのとても重要な中間地帯がたとえて言えば縁側だと思うのです。
このように人と人とを繋ぐ役目としての縁側ですが、最近の住宅ではとんと見かけなくなりました。

郷愁だけで言うのではなく、人と人とを繋ぐ心の縁側も現代人には必要なアイテムだと思います。